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救済論

救済論 (きゅうさいろん、英: Soteriology )とは、救済についての論説、あるいはそれについて扱う学術分野のこと。狭義にはキリスト教神学の一分野を指す。

                                               

アラン・レイスの三類型

アラン・レイスの三類型 (アラン・レイスのさんるいけい)とは、キリスト教の救済論における三類型。アラン・レイスの説。

                                               

アルミニウス主義

アルミニウス主義 (アルミニウスしゅぎ)は、オランダ改革派出身のヤーコブス・アルミニウスがカルヴァン主義の予定説に疑問を持ったことから生まれた、修正主義カルヴィニスト、カルヴィン主義傍流である。 論争途中で亡くなったアルミニウスの死後、1610年に、彼の支持者たちが、ウーテンボハールトを中心に自分たちの信条を定めた『建白書』(Remonstrantie)を提出、アルミニウス主義の認可を政府に求めたことから、 レモンストランス と呼ばれた。この問題を解決するために1618年にドルトレヒト会議がもたれたが、この会議では、アルミニウス主義は、公式に認められなかった。現在では、メソジスト、ホーリネスなどがこの立場を取って ...

                                               

一般恩寵

一般恩寵 (いっぱんおんちょう、英語: common grace )は、キリスト教のうち改革派の神学における用語で、創造主、主権者なる神が与えられる神の恵みのうち、すべての人に与えられる恵みである。 一般恩恵 (いっぱんおんけい)、 自然恩寵 (しぜんおんちょう)、 保持の恩恵 (E.ブルンナー)とも言う。 これは、全的に堕落し相対的な善しか行えない非信仰者にも神が非救済的な恵みを与えられるという教えである。これに対して選民にのみ与えられる救済的恩寵を特別恩寵という。 プロテスタントにおいて一般恩寵は特別恩寵においてはじめて認識されるものであるとされ、自然の秩序と恩恵の秩序を階層的な二重の秩序とするカトリック教会の ...

                                               

確証の教理

信仰の確証 (しんこうのかくしょう、The Assurance of Faith)、 確証の教理 (かくしょうのきょうり)、 救いの確信 (すくいのかくしん、Assurance of Salvation)はキリスト教プロテスタント派の教義であり、「聖霊の内的確証」により、義とされた信者が救われることを知ることが出来ることが述べられている。ここではウエスレアン・アルミニアン神学について解説する。ウェスレー派では確証の教理と呼ばれるが、カルヴァン主義では救いの確信と呼ばれ、相違がある。 ヒッポのアウグスティヌスの著作に基づいて、「信仰の確証」はメソジスト教会や、ルーテル教会、カルヴァン主義においては歴史的に非常に重要な教義であり、今日もこれら ...

                                               

救済

救済 (きゅうさい、英語: salvation )は、ある対象にとって、好ましくない状態を改善して(脱して)、望ましい状態へと変える(達する)ことを意味する。宗教的な救済は、現世における悲惨な状態が宗教に帰依することで解消または改善されることも意味する。様々な宗教で極めて重要な概念であり、救済を強調する宗教は救済宗教とも呼ばれ、「救済宗教」で通常「救済」という場合は、現世の存在のありようそのものが、生及び死を越えた存在領域にあって、何らかの形で決定的に改善されることを表すのが一般である。

                                               

限定的贖罪

限定的贖罪 (げんていてきしょくざい、Limited atonement、definite atonement、particular redemption)は、イエス・キリストの十字架の贖いの死は、救いに選ばれた者のためだけであり、すべての人のためではないという教理。特にカルヴァン主義神学を明らかにしたドルト信仰基準の5特質(頭文字をとりTULIP)の一つ。この教理はアルミニウス主義の不特定の贖罪と対立する。

                                               

新普遍救済主義

新普遍救済主義 、 ネオ・ユニヴァーサリズム は、全人類がすでに救われており、救いに信仰と悔い改めが必要ないとするものである。

                                               

救い主

救い主 (すくいぬし)とは聖書中においてイエス・キリストに与えられた称号である。ルカ24:27に記載されている通り、聖書全体に渡って救い主について証言されている。

                                               

セカンドチャンス (キリスト教)

 セカンドチャンス とは、キリスト教の一派で唱えられている宗教思想の一つで、キリストの福音を聞くことなく死んだ人々も死後、よみ (陰府、黄泉 )の世界で福音を聞き、回心の機会が与えられるとするものである。ファーストチャンスはこの地上における回心の機会、セカンドチャンスは死後における回心の機会をさす。 「セカンドチャンス」は一般には「やり直しの機会」「敗者復活戦」等を意味する言葉だが、ここでは「死後の回心の機会」「死後の救いの希望」「死後の救いの機会」の意味で使われている。「すべての人が救われる」とするユニバーサリズム (万人救済論) とは異なる。地上に生きたことのあるすべての人に、福音を聞く機会 ...

                                               

先行的恩寵

先行的恩寵 (せんこうてきおんちょう、Prevenient Grace)とは、救いの恵みに先立って(先行的に)与えられる諸々の恩寵を指す。 4世紀の神学者アウグスティヌスなどによれば、キリストの救いは神の一方的な恵み・恩寵によるものとされる。しかし、人が救いの体験を持つ以前の期間にも、神の恵みは、すべての人・神に背いている罪人にも等しくそれが注がれているとされる。そもそも「死ぬべし」と宣告された罪ある者が、この地上でのいのちを与えられて生きていること自体が恵みゆえなのである。更に、地上のいのちを支えるすべてのことども、いのちを支えるになくてはならない衣食住、社会の秩序、それを維持し保護する政治、犯罪を防ぐ法 ...

                                               

二契約神学

二契約神学 (にけいやくしんがく、Dual-covenant theology)とは、ユダヤ人にはモーセの律法があり、神とアブラハムの「永遠の契約」(創世記17:13)が与えられているが、異邦人(非ユダヤ人)が救われるためにはイエス・キリストによらなければならないとする説である。従ってこの立場ではユダヤ人に対してキリスト教の伝道がされない。 ユダヤ人神学者のフランツ・ローゼンツヴァイクがこの説の代表的な立場である。 自由主義神学者では、ラインホルド・ニーバーらが唱えた。

                                               

万人救済主義

万人救済主義 (ばんにんきゅうさいしゅぎ、ユニバーサリズム、英: Universal Reconciliation、Christian Universalism)はキリスト教の非主流派思想のひとつ。これは、すべてが神のあわれみによって救済を受けるという教理、信仰である。すべての人が、結局は救済を経験するとし、イエス・キリストの苦しみと十字架が、すべての人を和解させ、罪の贖いを得させると断言する。これは、ユニテリアン・ユニヴァーサリズムとは異なっている。 万人救済主義は地獄の問題と密接に関係がある。救済に至る方法や状態に関して様々な信仰と見解があるけれども、すべての万人救済主義者は、究極的にすべての人の和解と救済に終わると結論する。 万人救 ...

                                               

普遍救済主義

普遍救済(償罪)主義 (ふへんきゅうさい(しょくざい)しゅぎ)とは、キリスト教の神学思想のひとつ。 普遍救済(償罪)主義は、カルヴァン主義の予定説(特定救済主義)の立場に立つバプテスト派の「paticular」に対し、アルミニウス主義の立場に立つバプテスト派の「general」を訳したものであり、アルミニウス主義の特徴である 不特定(全世界へ)の贖罪 (キリストの贖罪は彼を意識的に拒む者をも含む全ての人のためである。もっとも信じない者まで救われるわけではないが、神の憐れみと恵みは予定されるものではない)の立場に立つことから普遍救済主義の立場とされる。しかし、彼らは神の 信仰の要件的選び (神はあらかじめ誰がキリ ...

                                               

無名のキリスト者

無名のキリスト者 (むめいのキリストしゃ、アノニマス・クリスチャン、Anonymous Christian)とは、イエズス会の神学者カール・ラーナーの説。キリストの福音を聞いた事のない者がキリストを通して救われるとする。非キリスト教徒(Non-Christians)の中に、キリストによる神の救済的恩寵を受けた者がいるという。無名のキリスト者とは、キリスト者と見なさなければならない異教徒のことである。これが第二バチカン公会議の神学の形成に方向性を与えた。ヨハネ・パウロ2世、ベネディクト16世のエキュメニズムに見通しに影響している。宗教的包括主義である。 高徳な異教徒(善良な異教徒、Virtuous pagan)の思想を取り入れているが同じでは ...

                                               

メシア

メシア は、ヘブライ語のマシアハ( משיח )に由来し、「(油を)塗られた者」の意。 出エジプト記には祭司が、サムエル記下には王が、その就任の際に油を塗られたことが書かれている。後にそれは理想的な統治をする為政者を意味するようになり、さらに神的な救済者を指すようになった。 メシアのギリシャ語訳がクリストスΧριστόςで、「キリスト」はその日本語的表記である。キリスト教徒はナザレのイエスがそのメシアであると考えている。イエスをメシアとして認めた場合の呼称がイエス・キリストである。イスラム教徒もイエスをメシア(マスィーフ)と呼ぶが、キリスト教とは捉え方が異なっている。 ヘブライ語マシアハがギリシャ語にはい ...

                                               

予定説

予定説 (預定説、よていせつ)は、聖書からジャン・カルヴァンによって提唱されたキリスト教の神学思想。カルヴァンによれば、神の救済にあずかる者と滅びに至る者が予め決められているとする(二重予定説)。神学的にはより広い聖定論に含まれ、その中の個人の救済に関わる事柄を指す。全的堕落と共にカルヴァン主義の根幹を成す。 予定説を支持する立場からは、予定説は聖書の教えであり正統教理とされるが、全キリスト教諸教派が予定説を認めている訳ではなく、予定説を認める教派の方がむしろ少数派である(後述)。