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ⓘ Online Computer Library Center, Inc. (頭字語: OCLC )は、世界で最も大規模な書誌ユーティリティ。「非営利で会員制のコンピュータライブラリサービスと研究組織であ ..




Online Computer Library Center
                                     

ⓘ Online Computer Library Center

Online Computer Library Center, Inc. (頭字語: OCLC )は、世界で最も大規模な書誌ユーティリティ。「非営利で会員制のコンピュータライブラリサービスと研究組織であり、世界中の情報へのアクセスを促進し、情報コストを下げること」を目的としている。1967年、 Ohio College Library Center として設立され、1981年に名称を変更した。

創設時の名称からも分かるとおり、当初はアメリカ合衆国オハイオ州の54の大学図書館間ネットワークとして設立されたが、1977年にオハイオ州以外の図書館も利用できるようになり、アメリカ国内のみならず、世界各地から参加する館が現れ、2010年時点で世界中の171の国と地域にある7万以上の図書館が OCLC に参加し、サービスを利用して図書館の資料を探し、取得し、カタログ化し、貸し出し、保護している。創設者は図書館員で教育者でもあった フレッド・キルゴア で、本拠地はアメリカ合衆国オハイオ州ダブリンにある。

2002年、OCLC は世界最大の電子コンテンツプロバイダ NetLibrary を買収した。OCLCの100パーセント子会社 OCLC PICA はオランダのライデンに本社があり、図書館自動化システム/サービスを提供する企業であったが、2007年末に OCLC に吸収合併された。2006年6月、Research Libraries Group RLG が OCLC に吸収合併された。2008年1月11日、OCLC は図書館で広く使われているソフトウェア EZproxy の買収を発表した。

                                     

1. 主なサービス

OCLCは、書誌情報、抄録、全文の情報を図書館、学生、教育機関、学者などそれらの情報を求めている人々に提供している。

OCLCは加盟図書館と協力し、WorldCat OCLC Online Union Catalog という世界最大のオンライン蔵書目録(OPAC)を作り、保守している。WorldCatには世界中の主な図書館の蔵書目録が集められている。WorldCatは多くの図書館や大学のコンピュータネットワークからアクセスできる。Open WorldCat プロジェクトでは、WorldCat に集められた蔵書目録を通常のインターネット検索、書誌的サイト、書籍販売サイトで利用可能にしようとしている。2005年10月、OCLCの技術スタッフはウィキ風のサイトを公開し、WorldCat内の任意の記録に対応した情報にタグを付けつつ、読者や図書館員がコメントを付けられるようにしている。

OCLCは、印刷物のマイクロフィルム化とデジタル化を行う OCLC Preservation Service Center を運営していた(本拠地はペンシルベニア州ベスレヘム)。図書館、博物館、歴史関連団体、大学などがこれを利用し、印刷物、書籍、地図、写本、新聞などをマイクロフィルム化していた。また、印刷物やマイクロフィルムをデジタル化してコンピュータで利用できるようにするサービスも行っていた。OCLC Preservation Service Center は2009年8月1日、Backstage Library Works に売却された。

                                     

2. WorldCat

OCLCはWorldCatのデータベースを利用した図書館の目録作成サービスを提供している。以前は OCLC Passport というプログラムが使われていたが、2001年に Connexion が新たに登場し、Passport は2005年5月にサービス停止した。

WorldCatのデータベースには、Machine Readable Cataloging MARC フォーマットのレコードが集積されており、それらは目録作成ツールを利用する世界中の目録作成者から提供されたものである。MARCフォーマットのレコードを各図書館のローカルな目録システムにダウンロードし、その図書館の蔵書と同じ本のレコードを再利用し、目録作成の手間を省くことができる。

2007年2月現在、11億冊以上の目録がデータベース化されており、世界最大の書誌データベースとなっている。Connexion は図書館員であれば利用でき、ダウンロードしてインストールする形でも使えるし、connexion.oclc.org というウェブにアクセスする形でも利用できる。

WorldCat はFirstSearchというウェブベースのサービスや Open WorldCat を使って一般の人でも検索できる。

                                     

3. デューイ十進システム

1988年、Forest Press を買収した際に、デューイ十進分類法に関する商標や著作権も OCLC が所有することとなった。

                                     

4. WebJunction

WebJunction はビル&メリンダ・ゲイツ財団の寄付によって設立されたOCLCの部門である。

                                     

5. QuestionPoint

QuestionPoint は図書館が利用者と様々な方法でコミュニケーションをとるためのツールを提供する問い合わせ管理サービスである。世界中の加盟図書館の協力で成り立っている。

                                     

6. 地域サービスプロバイダ

OCLCと契約した地域サービスプロバイダは、OCLCサービスのためのサポートとトレーニングを提供する。以下の表はOCLCサービスだけを表している。

                                     

7. 参考文献

  • 小林康隆、山﨑久道、渡邊隆弘、原田隆史、山本昭(共著)『情報資源組織論』田窪直規(編集)、樹村房〈現代図書館情報学シリーズ 9〉、2011年4月4日、初版。OCLC 712116401。 ISBN 4-88367-209-3、ISBN 978-4-88367-209-7。
                                     

8. 外部リンク

  • 紀伊國屋書店OCLCセンター 1986年から日本における総代理店
  • WorldCat
  • WorldCat Local
  • OCLC
  • OCLC、NetLibrary部門をEBSCOに売却:国立国会図書館カレントアウェアネス・ポータル
  • 2010年3月17日米国東部標準時、EBSCO Publishingに売却
  • Netlibrary.org homepage
  • Open WorldCat Program
  • 電子書籍配信サービス「NetLibrary」事業会社がOCLC Inc.からEBSCO Publishingへ:紀伊國屋書店OCLCセンター
  • EBSCO PublishingによるNetLibraryの買収について:エブスコ パブリッシング
  • 図書館にあるOCLCに関係する蔵書一覧 - WorldCatカタログ