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ⓘ 法学方法論 (ほうがくほうほうろん、juristische MethodenlehreないしMethodenlehre der Rechtswissenschaft)とは、法に関する知見の在り方を考察するものである。以下に ..




                                     

ⓘ 法学方法論

法学方法論 (ほうがくほうほうろん、juristische MethodenlehreないしMethodenlehre der Rechtswissenschaft)とは、法に関する知見の在り方を考察するものである。以下に、日本の法学の方法に大きな影響を与えた大陸法の方法論について、条文解釈で用いられる法的推論のひとつを紹介する。

                                     

1. 法的三段論法

古代ギリシアのアリストテレスの論理学を淵源とし、その後、一般的な法と正義を実現するものの中核として位置付けられた。つまり、これによって全般的な法による秩序維持と正義が実現されるものと捉えられていた。しかし、近代社会の法概念によって、法に胚胎される正義と法的論理によって導かれる正義の相違が自覚されるようになり、法的三段論法は後者を担うものとして捉え直されるようになった。

法的三段論法は、抽象的なルールとしての法規範を、 生活関係 (Lebensverhältnisse)に当て嵌める形式として捉えられる。これがいわゆる法の適用である。大体次のような手続を踏んでなされる。

  • 生活関係を一つ一つの 事実 に分解し、上記の法規範の要件にあてはめ、妥当であれば、事実は要件に 包摂 されたことになる。この包摂に際しても価値判断がなされる。上記の価値判断は解釈の方向性、すなわち解釈において何が優先されるべきか等を与えるのに対して、この価値判断は事実関係における利害的調整を主な目的とする。なお、上記と同様にこれらは解釈する者によって異なる可能性はある。
  • 法規範を一つ一つの 要件 と 効果 に分解し、それぞれ 解釈 するが、この解釈とは、分解された要件および効果を価値判断によって、ひとつの法的価値としてまとめあげることである。したがって、解釈者の経験や法的世界観によって異なる可能性はある。
  • すべての事実が要件に包摂されたとき、効果は明らかとなる。

これをまとめれば、

第一段階 定立規範の要素的分解 第二段階 具体的事実の要素的分解および定立規範へのあてはめ 第三段階 結論

の三つの段階を経て、法的結論に至ることから 法的三段論法 と呼ばれるのである。

ここで注意しなければならないのは、この法的三段論法とは、法的価値判断による三段論法であり、いわゆる価値判断を含まない論理学の三段論法とはその結論が異なることである。すなわち、法的三段論法とは論理的で価値判断を伴わない結論(結果)を求めるのではなく、多くの場合、結論(結果)を正当化するために使用される手段であるということである。
                                     
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  • 実際 法形式主義が法理論として根本的な誤りを含んでいると最初に指摘したのは分析法学者達だったのである 法学者のカーン L. Ali Khan の強力な主張によれば 法律の理由付けは 機械的に規則や判例を適用することよりも芸術的な創造性に参与することにより類縁的だとされる 法学 法学方法論 法哲学
  • 法学 特に比較 法学 と法史学 による知見を基に一定の解釈を展開するというスタイルが支配的である 実定 法学 の対象は 大きく公法と私法に分かれる これらの対象に応じて 公 法学 私 法学 と呼ぶ 憲 法学 国 法学 行政 法学 租税 法学 刑 法学 などは公 法学 に属し 民 法学 商 法学 などは私 法学
  • ケルゼン 純粋法学 横田喜三郎 訳 岩波書店 2003年 ISBN 978 - 4000009539 法哲学 法学 - 憲法 - ドイツ法 法学方法論 The Pure Theory of Law 英語 - スタンフォード哲学百科事典 純粋 法学 の項目
  • 判者でもある 法実証主義は 法の存在条件を社会的事実のみに求めるので 法が法であるというだけで遵守されるべきだとは主張しない 法学方法論 憲法 牧野英一 リアリズム 法学 Legal Positivism 英語 - スタンフォード哲学百科事典 法実証主義 の項目 Legal Positivism
  • 1903年4月23日 - 1993年1月24日 は ドイツの私 法学 者 法哲学者 1933年にキール大学の教授となり ナチズムを推進するキール学派 ドイツ語版 に属し ナチスを正当化する著作を発表した 戦後はミュンヘン大学の教授を務めた 代表的な著作に 法学方法論 Methodenlehre der Rechtswissenschaft
  • いさむ 1925年10月31日 - は 日本の 法学 者 東京大学社会科学研究所名誉教授 ソ連 法学 を研究した 朝鮮羅南生まれ 1952年東京大学 法学 部卒業 1962年 社会主義的所有と契約 で 法学 博士 東京大学社会科学研究所助教授 教授 所長 1985年定年退官 名誉教授 神奈川大学 法学 部教授 2000年退職 社会主義的所有と契約
  • 4年 京都大学法学部卒業 1986年 京都大学大学院法学研究科民刑事法専攻修士課程修了 広島大学法学部助手 同助教授 教授を経て2009年 神戸大学大学院法学研究科教授に就任した 主要研究テーマは刑 法学方法論 刑事違 法論 である 教員紹介 神戸大学 法学 部公式サイト 神戸大学 法学 部 教員紹介
  • 小橋一郎訳 現代ローマ法体系 成文堂 1993年 - 2009年 服部栄三訳 法学方法論 日本評論社 1958年 河上倫逸 法の社会文化史 ヨーロッパ学識法の形成からドイツ歴史 法学 の成立まで ミネルヴァ書房 1989年 ISBN 4623019209 耳野健二 サヴィニーの法思考 未来社 1998年