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ⓘ 環境化学 ..




                                               

DDT

DDT (ディー・ディー・ティー)とは d ichloro d iphenyl t richloroethane(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)の略であり、かつて使われていた有機塩素系の殺虫剤、農薬である。日本では1971年(昭和46年)5月に農薬登録が失効した。なお、上記の名称は化学的には正確ではなく、「4.4-ビス」が正確な名称である。DDTの構造中で、トリクロロメチル基がジクロロメチル基となったものを dicholorodiphenyldichloroethane (ジクロロジフェニルジクロロエタン、DDD)という。

                                               

X線吸収分光法

X線吸収分光法 (Xせんきゅうしゅうぶんこうほう、X-ray absorption spectroscopy: XAS)は物質の電子状態や局所構造を求めるために使われている手法である。測定対象となる物質は、気体、固体、液体、溶液などと幅広い。この実験は、通常、エネルギー可変で強度の強いX線が得られるシンクロトロン放射光施設を光源として行われる。 X線吸収の測定は、結晶分光器や回折格子分光器を用いて、入射光を内殻電子を励起することができるエネルギー(おおよそ0.1-100 keVの範囲である)にあわせることで行われる。 X線吸収分光法は吸収分光の一種であり、その挙動は量子力学的な選択則に従う。もっとも強度の強い成分は、内殻電子の非占有軌道への ...

                                               

X線発光分光法

X線発光分光法 (Xせんはっこうぶんこうほう、X-ray Emission Spectroscopy: XES)は物質の電子状態を調べるために使われている手法である。測定対象となる物質は、気体、固体、液体、溶液などと幅広い。 軟X線発光を生じさせるための励起源としては電子線やX線管などが用いられることもあるが、現在では、エネルギー可変で強度の強いX線が得られるシンクロトロン放射光施設を光源として行われる実験が主流である。発光が軟X線領域のX線である場合には 軟X線発光分光法 Soft X-ray Emission Spectroscopy: SXESと呼ばれることもある。 X線発光分光法では、電子線による励起やX線の吸収などによって生じるX線発光を、回折格子分光器、結晶分光 ...

                                               

カーボンニュートラル

カーボンニュートラル は環境化学の用語の一つ。何かを生産したり、一連の人為的活動を行った際に、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量である、という概念。 環境省のカーボン・オフセット制度の定義によれば、「市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの責任と定めることが一般に合理的と認められる範囲の温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、『クレジット』を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部を埋め合わせることをいいます。」となっている。

                                               

カーボンポジティブ

カーボンポジティブ とは、環境化学の用語で、人間が何らかの一連の活動を通して温室効果ガス(特に二酸化炭素)を削減した際、排出される量より多く吸収することを指す。 バイオ燃料などは、排出量と吸収量が同じカーボンニュートラルを達成することが可能であるが、カーボンポジティブにすることは難しい。カーボンポジティブは、植林といった新たな吸収源を生み出す活動で行うものである。 植林の例で言えば、苗を植えて成長していく過程で、維持管理に用いるエネルギーによって二酸化炭素が排出されるが、植えた植物はこの排出量以上の二酸化炭素を吸収する。 ただし、カーボンポジティブの活動は、巨視的視点から見れば、人類活動によっ ...

                                               

揮発性有機塩素化合物

                                               

揮発性有機化合物

揮発性有機化合物 (きはつせいゆうきかごうぶつ、英: V olatile O rganic C ompounds)は、常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称のことである。略称は、 VOCs 、 VOC 。 具体例としてはトルエン、ベンゼン、フロン類、ジクロロメタンなどを指し、これらは溶剤、燃料として重要な物質であることから、幅広く使用されている。しかし、環境中へ放出されると、公害などの健康被害を引き起こす。特に最近では、ホルムアルデヒドによるシックハウス症候群や化学物質過敏症が社会に広く認知され、問題となっている。 2000年度の国内排出量は、年間150万トンであった。 光化学オキシダントと浮遊粒子状物質の主な原因であるとして、2 ...

                                               

グリーンサスティナブルケミストリー

グリーンサスティナブルケミストリー (英語:green sustainable chemistry)とは生態系に与える影響を考慮し、持続成長可能な化学工業のあり方を提言する環境運動である。日本においては化学製品に対する環境政策は グリーンケミストリー と サスティナブルケミストリー とを同時に推進することを目的としているので、 グリーンサスティナブルケミストリー という用語が使用される。 グリーンケミストリー の用語はアメリカ合衆国の環境省(EPA)が化学製品の生産から廃棄までの全製品ライフサイクルにおいて生態系に与える影響を最小限にし、且つ経済的効率性を向上させようとする次世代の化学工業の改革運動に対してこの語を用い始めたこ ...

                                               

広域X線吸収微細構造

広域X線吸収微細構造 とはX線吸収スペクトルにおいて、吸収端から高エネルギー側に 1000eV 程度までの領域に見られる構造を呼ぶ。通常、 EXAFS (イグザフス)と略される。 XANESよりも高いエネルギー領域では、励起された内殻電子がX線吸収原子から放出される(光電子)。放出された光電子は隣接する原子により散乱され(→散乱理論)、光電子とその散乱波との干渉により、内殻電子の励起確率、すなわちX線吸収係数が変化する。EXAFS領域における振動構造はこの効果による。

                                               

光化学オキシダント

光化学オキシダント (こうかがくオキシダント、英語: photochemical oxidant )は、窒素酸化物や炭化水素の光化学反応において生じる、オゾンやパーオキシアシルナイトレートなどの酸化性物質(オキシダント)の総称である。オキシダント は酸化剤 のこと。強力な酸化作用を持ち健康被害を引き起こす大気汚染物質であり、光化学スモッグの原因となる。

                                               

光化学スモッグ

光化学スモッグ (こうかがくスモッグ)とは、オゾンやアルデヒドなどからなる気体成分の光化学オキシダントと、硝酸塩や硫酸塩などからなる固体成分の微粒子が混合して、周囲の見通し(視程)が低下した状態をいう。光化学オキシダントを主成分とするスモッグ。健康に影響を及ぼすことがある大気汚染の一種。 工場や自動車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や炭化水素(揮発性有機化合物)が、日光に含まれる紫外線により光化学反応を起こして変質しオゾンなどが発生する。夏の暑い日の昼間に多く、特に日差しが強く風の弱い日に発生しやすい。

                                               

残留性有機汚染物質

残留性有機汚染物質 (ざんりゅうせいゆうきおせんぶっしつ、Persistent Organic Pollutants、POPs)とは、自然に分解されにくく生物濃縮によって生態系や、食品にとりこまれ摂取されることで人間の健康に害をおよぼす有機物のこと。物質によっては使用されたことのない地域でも検出されることがあり広範囲に影響をおよぼす可能性がある。 家電や建築材料に使われたダイオキシン類とポリ塩化ビフェニルPCB、DDTなど有機塩素系農薬 OCP、排気ガスやタバコなどから発生する多環芳香族炭化水素 PAH などがこの物質にあたる。その削減のために、2001年に残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)が採択された

                                               

臭気指数

臭気指数 (しゅうきしすう)とは、臭気濃度を指数尺度のレベル表示したもの。数値の大きさの差異が感覚的強度の大きさの差異と同程度になるように臭気濃度を対数表示したものである。  N=10logD/T   N:臭気指数   D/T:臭気濃度 臭気濃度は、基本的には臭気物質の濃度が10倍あれば10倍、100倍あれば100倍というように、含まれる物質濃度に正比例して大きくなる数値となる。しかし、人間の感覚(知覚強度)はヴェーバー‐フェヒナーの法則より、対数関数的な増減をしているため、人間の感覚に似せた臭気指数という表示方法が臭気濃度に代わって用いられ、より直感的に数値の意味を理解できるようにしたものである。 なお、悪臭防止法 ...

                                               

除草剤

除草剤 (じょそうざい)は、植物(雑草)を枯らすために用いられる農薬である。接触した全ての植物を枯らす非選択的除草剤と、対象とする植物種を枯らす選択的除草剤に分けられる。植物を枯らす仕組みは、光合成を阻害するもの、植物ホルモンを撹乱させるもの、植物固有のアミノ酸生合成を阻害するものの3つに分けられる。

                                               

水質汚染

水質汚染 (すいしつおせん、water pollution)とは、人間の行動によって引き起こされた湖、河川、大洋、地下水といった水に対する一連の有害影響のことである。具体的な例として、水道法で定める飲料水の基準を悪化させるとする、細菌の増加、化学物質や有機物増加、色度や濁度の変化などの状態がある。主に生活排水と産業廃棄物が原因になりやすく、現在の水質汚染の原因の約70%は生活排水である。中でも台所からの排水が最も多く、油や醤油、米のとぎ汁といったものの負荷も大きい。河川・湖沼などの公共用水域は水質汚濁、海水や海域は海洋汚染として別に書き分ける。

                                               

チウラム

チウラム または チラム とは、ジチオカーバメート系の殺菌剤、あるいは鳥に対する忌避剤として農薬用途で広く用いられている化合物である。別名を「テトラメチルチウラムジスルフィド 」という。 蒸気圧は 25 ℃ で 1.725 × 10 −5 mmHg と、無視できるほど小さい。水にはほとんど溶けず、25 ℃ での溶解度は 30 mg/L である。主要な用途は農薬(殺菌剤、忌避剤)のほか、ゴム製造における加硫促進剤が挙げられる。

                                               

地球圏・生物圏国際協同研究計画

地球圏・生物圏国際協同研究計画 (ちきゅうけん・せいぶつけんこくさいきょうどうけんきゅうけいかく、英: International Geosphere-Biosphere Programme ; IGBP)とは、1986年の第21回国際科学会議(The International Council for Science; ICSU)の決議により実施されることになった 全地球的変化 に関する国際協同研究プロジェクトである。

                                               

底質汚染

底質汚染 (ていしつおせん)とは底質が汚染されていることをいう。

                                               

二酸化硫黄

二酸化硫黄 (にさんかいおう、英: sulfur dioxide )は、化学式SO 2 の無機化合物である。刺激臭を有する気体で、別名 亜硫酸ガス 。化石燃料の燃焼などで大量に排出される硫黄酸化物の一種であり、きちんとした処理を行わない排出ガスは大気汚染や環境問題の一因となる。 二酸化硫黄は火山活動や工業活動により産出される。石炭や石油は多量の硫黄化合物を含んでおり、この硫黄化合物が燃焼することで発生する。火山活動でも発生する。二酸化硫黄は二酸化窒素などの存在下で酸化され硫酸となり、酸性雨の原因となる。

                                               

二酸化窒素

二酸化窒素 (にさんかちっそ、英: nitrogen dioxide )は、NO 2 という化学式で表される窒素酸化物で、常温・常圧では赤褐色の気体または液体である。窒素の酸化数は+4。窒素と酸素の混合気体に電気火花を飛ばすと生成する。環境汚染の大きな要因となっている化合物である。赤煙硝酸の赤色は二酸化窒素の色に由来している。大気中の濃度は、約0.027 ppm。二酸化窒素は常磁性の、C 2v 対称性を持つ曲がった分子である。

                                               

排出ガス

排出ガス (はいしゅつガス、英:emission gas)は、自動車やガスタービン、焼却炉、火力発電所、工場などから排出されるガスの総称。自動車公害などでは、従来はしばしば排気系から排出される 排気ガス と混用されてきたが、近年は区別される傾向がある。 排ガス とも呼ばれる。 排出ガスおよびガス以外の発散物質(粒子状物質など)を併せて排出物質(emission matter)と総称することもある。いずれも大気汚染など公害の原因となるほか、温室効果ガスを含む。

                                               

Parts-per表記

科学や工学で用いられる parts-per表記 (パーツ・パーひょうき)とは、モル分率・体積分率・質量分率などの各種の無次元量について、非常に小さい数値を表すのに使われる疑似的な単位である。これらの量は、量を同じ次元の量で割ったもの(別の言い方をすれば、分子・分母が同じ量である分数)であるため、単位を伴わない純粋な「数」である。 parts-per表記の単位には、以下のような物がある。 ppm (parts-per-million, 10 −6 、百万分率) ppb (parts-per-billion, 10 −9 、十億分率) ppt (parts-per-trillion, 10 −12 、一兆分率) ppq (parts-per-quadrillion, 10 −15 、千兆分率) ”’%’’" 10 - 2 、百分率

                                               

フェントン試薬

フェントン試薬 (フェントンしやく、Fentons reagent)は、過酸化水素と鉄触媒との溶液で、汚染物質や工業廃水の酸化に用いられる。フェントン試薬はトリクロロエチレン(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)などの有機化合物の分解に使うことも可能である。イギリスの化学者、ヘンリー・ジョン・ホルストマン・フェントン(Henry John Horstman Fenton)によって1890年代に開発された。 鉄(II)イオンは過酸化水素により鉄(III)イオンに酸化され、ヒドロキシルラジカルと水酸化物イオンが生成する。次に鉄(III)イオンが鉄(II)イオンに還元され、過酸化水素によりヒドロペルオキシルラジカルとプロトンとなる(不均化)。 (1) Fe 2 ...

                                               

ヨウ素消費量

ヨウ素消費量 (ヨウそしようひりょう)とは下水中に存在する還元物質の指標である。チオ硫酸ナトリウムで滴定することにより数値化する。

                                               

粒子状物質

粒子状物質 (りゅうしじょうぶっしつ、英: Particulate matter, Particulates )とは、マイクロメートル の大きさの固体や液体の微粒子のことをいう。主に、燃焼で生じた煤、風で舞い上がった土壌粒子(黄砂など)、工場や建設現場で生じる粉塵のほか、燃焼による排出ガスや、石油からの揮発成分が大気中で変質してできる粒子などからなる。粒子状物質という呼び方は、これらを大気汚染物質として扱うときに用いる。 粒子状物質は主に人の呼吸器系に沈着して健康に影響を及ぼす。粒子の大きさによって、体内での挙動や健康影響は異なる。その影響度を推し量る測定基準として、大きさにより分類した PM10 や PM2.5 (日本では 微小粒子状物質 ...

                                               

北野大

北野 大 (きたの まさる、1942年5月29日 - )は、日本の化学者、タレント、コメンテーター。秋草学園短期大学学長。明治大学名誉教授。淑徳大学名誉教授。専門は環境化学。安全学。工学博士(東京都立大学 、1972年、学位論文「光分解-ガスクロマトグラフィーの研究」)。日本分析化学会会員。所属事務所は三桂。 東京都足立区出身(現在も在住)。淑徳大学人文学部表現学科教授、明治大学理工学部応用化学科教授を歴任。 兄に北野重一、弟にビートたけし(北野武) がいる。

                                               

厚谷郁夫

厚谷 郁夫 (あつや いくお、1939年(昭和14年)1月25日 - )は、日本の化学者。理学博士(東北大学)。専門は分析化学。北見工業大学名誉教授。元北見工業大学学長。元財団法人オホーツク地域振興機構理事長。北海道函館市出身。

                                               

橋本伸哉

橋本 伸哉 (はしもと しんや、1959年3月31日-)は日本の科学技術官僚、化学者(環境化学・生物地球化学)。学位は理学博士(東京大学・1986年)。静岡県立大学大学院生活健康科学研究科教授・環境科学研究所教授。

                                               

谷幸則

谷 幸則 (たに ゆきのり、1967年11月21日 - )は、日本の化学者・生物学者(環境微生物学・環境化学・陸水学)。学位は博士(理学)(東京大学・1996年)。静岡県立大学食品栄養科学部准教授・大学院食品栄養環境科学研究院准教授。 静岡県立大学大学院生活健康科学研究科助手、静岡県立大学環境科学研究所助教、静岡県立大学環境科学研究所准教授などを歴任した。

                                               

雨谷敬史

雨谷 敬史 (あまがい たかし、1964年2月 - )は、日本の化学者・環境学者(大気環境・環境化学・環境分析)。学位は博士(理学)。静岡県立大学食品栄養科学部教授・大学院食品栄養環境科学研究院教授。 静岡県立大学環境科学研究所助教授、静岡県立大学環境科学研究所准教授、静岡県立大学食品栄養科学部准教授などを歴任した。

                                               

高野二郎 (化学者)

高野 二郎 (たかの じろう、1940年 - )は、日本の化学者。理学博士。専門は有機化学、環境化学、大学教育。東海大学理学部長、学長室長、副学長、学長などを歴任し、副総長を務める。山梨県出身。東海大学生え抜きの学長。