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ⓘ 経済学の学派 ..




                                               

新しい古典派

新しい古典派 (あたらしいこてんは) は、1970年代に生まれたマクロ経済学の学派である。広い意味で新古典派経済学に分類される。 ケインジアンのマクロ経済学に対抗して、新しい古典派は完全に新古典派の枠組みの上に構築されている。特に、新しい古典派は精緻な ミクロ的基礎づけ microfoundation の重要性を強調している。なお、ミクロ的基礎とは、ミクロ経済学でモデル化された個別の経済主体の行動を基礎にして、マクロ経済学のモデルを構築することである。その意味では、ケインジアンの経済分析にミクロ的基礎を与えることに努力してきたニュー・ケインジアンは、部分的にはこの新しい古典派に対応して発展してきたとも言える。 一部 ...

                                               

異端派経済学

異端派経済学 (いたんはけいざいがく)あるいは ヘテロドキシ (英語: heterodox economics )は、少数派の経済学者によって受け入れられている経済学の学派。新古典派経済学を超えた経済思想や方法論の学派という意味で主流派経済学とは対照的に使用され 、制度派、進化経済学、地公主義、オーストリア学派、フェミニスト経済学、 社会経済学、ポストケインズ派 ( ニューケインズ派とは別) 生態経済学、マルクス主義経済学、社会主義、アナキスト経済学などが含まれる包括的な概念となっている 。 所謂 正統派 または 主流派 と呼ばれる 経済学が「合理性-個人主義-均衡ネクサス」を扱うのに対し、異端派は「制度-歴史-社会構造ネクサス ...

                                               

ヴァージニア学派

ヴァージニア学派 (ヴァージニアがくは、英:Virginia School)は、アメリカ合衆国のヴァージニア大学、ヴァージニア工科大学の教授であった反ケインズ派の財政学者たちを指す。中心となったのは、ジェームズ・M・ブキャナンやゴードン・タロック、エリノア・オストロムら。公共選択論を主張した。 同じ反ケインズ派であるシカゴ学派とのむすびつきから、 シカゴ=ヴァージニア学派 とも呼ばれる。

                                               

オーストリア学派

オーストリア学派 (オーストリアがくは)は、経済学における限界革命において、レオン・ワルラス、ウィリアム・ジェボンズとともにその三大巨星であったウィーン大学のカール・メンガー、およびその流れをくむ経済学者たちの学派である。 ウィーン学派 とも呼ぶ。 限界革命の中心的概念は限界効用であるが、ワルラスにとってはそれが一般均衡理論の一つの道具にすぎなかったのに対して、オーストリア学派にとっては限界効用の意義ははるかに大きい(限界効用理論)。古典派経済学の労働価値説、生産費説が価格を費用により説明するのに対して、オーストリア学派の効用価値説は効用により消費財の価格を説明する。そして費用とは失われた効用 ...

                                               

経済物理学

経済物理学 (けいざいぶつりがく、英語:econophysics)は、経済現象を物理学的な手法・観点から解明することを目指す学問である。現在のところ、扱う対象としては、株式、為替、先物などの市場、企業間ネットワーク(例えば株の持ち合いなど)、個人・法人の所得などのような例がある。これらの対象を扱う理由は、大量のデータを用意でき、その結果、後に述べるように冪分布(べきぶんぷ)(ファットテール)が観察しやすくなるからである。 大量の市場データを扱う試みはマーケットマイクロストラクチャーなどの分野で、すでに1980年代には始まっていた。 1980年代半ばごろ、Yale大学経済学部の教授、浜田宏一と当時Yale大学の客員研究員 ...

                                               

ケインジアン

ケインジアン (英: Keynesian )とは、イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズの理論に基づく経済学理論(ケインズ経済学)を支持する者を指す。 ケインズ学派 ともいう。ケインズの一般理論の解釈により、第二次世界大戦後まもなく、 アメリカンケインジアン とイギリスケンブリッジ大学の ポストケインジアン の2つが生まれていった。大不況に悩む資本主義を修正しソビエト連邦の社会主義理論に対抗できる実践的な理論として、当時の若手経済学者を中心に広まった。

                                               

現代貨幣理論

現代貨幣理論 (げんだいかへいりろん、英語: Modern Monetary Theory, Modern Money Theory 、略称: MMT )とは、ケインズ経済学・ポストケインズ派経済学の流れを汲むマクロ経済学理論の一つである。 変動相場制で自国通貨を有している国家の政府は通貨発行で支出可能なため、税収や自国通貨建ての政府債務ではなく、主にインフレ率に基づく財政規律が必要であるという主張をしている。MMTはその名の通り現代の貨幣についての理論が支柱となっている。管理通貨制度に伴う政府の通貨発行権に焦点を当て、政府が法定通貨での納税義務を国民や企業に課すことによって、法定通貨に納税手段として基盤的な価値が付与されて流通するという貨幣国 ...

                                               

講座派

講座派 (こうざは)とは、日本資本主義論争において労農派と対抗したマルクス主義者の一派。岩波書店から1930年代前半に出版された、『日本資本主義発達史講座』を執筆したグループが中心となったのでこう呼ばれる。

                                               

古典派経済学

古典派経済学 (こてんはけいざいがく、classical political economy)とは、労働価値説を理論的基調とする経済学の総称である。18世紀後半からスミス、マルサス、リカード、ミルといったイギリスの経済学者によって発展されたため、イギリス古典派経済学とも呼ばれる。 経済学史上初の主流派経済学であったが、1870年代に誕生した新古典派経済学によって論駁され、主流派の座から退いた。 マルクス経済学は古典派経済学を継承しており、マルクスも古典派経済学者に分類されることがある。

                                               

サプライサイド経済学

サプライサイド経済学 (サプライサイドけいざいがく、英: Supply-side economics )は、マクロ経済学の一派で、供給側(=サプライサイド)の活動に着目し、「供給力を強化することで経済成長を達成できる」と主張する一派のことである。ジュード・ワニスキーによって命名された。 ただし、この主張が成り立つ為には生産したものが全て需要されるという非現実的なセイの法則が成り立つ必要がある。この学派に対しては、大部分の経済学者から理論の正当性などに関する強い疑問が呈されている。 後に第41代アメリカ合衆国大統領となったジョージ・H・W・ブッシュは、1980年の共和党予備選において、サプライサイド経済学を「ブードゥー経済学」 ...

                                               

シカゴ学派 (経済学)

シカゴ学派 (シカゴがくは、英: Chicago School of Economics )とは、ミクロ経済学的な手法を市場経済に限定されない様々な社会現象の分析へ適用することを試みた経済学の学派である。1920年代にシカゴ大学経済学部を中心に形成され、1960年代前後からこの名で呼ばれるようになった。シカゴ学派はリベラリズム、マネタリズム、新自由主義、合理的期待形成学派、新制度派、新経済史学派、公共選択学派、社会主義(オスカル・ランゲなど)など、過去に多くの経済学理論を持つ経済学者を輩出した。

                                               

進化経済学

進化経済学 (しんかけいざいがく、英: Evolutionary economics )とは、比較的新しい経済学上の方法論で、生物学の考え方を援用して定式化される。進化経済学の特徴として、経済主体間の相互依存性や競争、経済成長、資源の制約などが強調される。 伝統的な経済理論は主に物理学の考え方になぞらえて定式化されており、労働力や均衡、弾力性、貨幣の流通速度などの経済用語が、物理学上の概念から名付けられているのも偶然ではない。伝統的経済理論では、まず希少性の定義から始まり、続いて「合理的な経済主体」の存在が仮定される。ここでいう「合理性」とは、経済主体が自らの効用(厚生)を最大化するという意味である。すべての経済主 ...

                                               

新古典派経済学

新古典派経済学 (しんこてんはけいざいがく、英: Neoclassical economics )とは、経済学における学派の一つ。もともとはイギリスの古典派経済学の伝統を重視したアルフレッド・マーシャルの経済学(ケンブリッジ学派)を指すとされたが、広義にはオーストリア学派(ウィーン学派)、ローザンヌ学派(数理学派)、ケンブリッジ学派の三学派を指す場合もあり、さらにイギリスのジェボンズ、フランシス・イシドロ・エッジワース、ジョン・ベイツ・クラークによるアメリカで隆盛したアメリカ経済学やクヌート・ヴィクセルのスウェーデン学派を含める場合もある。現在では一般に限界革命以降の限界理論と市場均衡分析をとりいれた経済学をさす。 ...

                                               

新制度派経済学

新制度派経済学 (しんせいどはけいざいがく、英: New institutional economics )とは、不確実な環境のもとでの合理的な個人の行動を理論化することを通じて、人々の経済活動を支える社会的規範や法的規則などの制度的側面を解明すべく、経済学の対象と方法を拡張しようとする現代経済学の潮流である。 新制度派経済学に対比して、ヴェブレンらに始まる制度派経済学は旧制度派経済学(制度主義)と呼ばれる。 新制度派経済学はまた「 組織の経済学 」ともよばれ、取引費用理論、プリンシパル=エージェント理論、所有権理論などの理論を発展させており、これらを用いて、経済諸制度の分析、現実の企業経営、経営組織、経営戦略などの分析や ...

                                               

スウェーデン学派

スウェーデン学派 は、19世紀末から20世紀前半にかけてのスウェーデンの経済学者の一派であり、彼らの考え方を一括してスウェーデン学派と呼ぶことが多い。クヌート・ヴィクセル、グスタフ・カッセルなどストックホルムを中心として活躍した経済学者たちの流れをくむ人々が多く、 ストックホルム学派 あるいは 北欧学派 と呼ばれることもある。 クヌート・ヴィクセルは、ワルラスの一般均衡理論に対して、オイゲン・フォン・ベーム=バヴェルクなどのいわゆるオーストリア学派の経済学者の考え方を取り入れて、資本主義経済における経済循環の動学的な分析を展開した。さらに、のちにジョン・ケインズたちによって定式化された投資と貯蓄との ...

                                               

政治経済学 (日本)

政治経済学 (せいじけいざいがく)とは、1930年代後半の日本で盛んになった経済学の学派である。

                                               

制度派経済学

制度学派 (せいどがくは、英: institutional economics )とは、19世紀末から1920年代頃にかけて活躍したアメリカ経済学の一派。社会における制度のあり方に注目して経済活動を見る。

                                               

ニューエコノミー

ニューエコノミー (New economy)とは、以下の二つの意味がある。 IT企業などに代表される新しいビジネスのこと。製造業などを中心にした「オールドエコノミー」の対義語。 ITの活用により、在庫調整が加速することから景気循環が消滅するという説。本項で詳述。

                                               

ニュー・ケインジアン

ニュー・ケインジアン (英: New Keynesian economics )は、マネタリストや新しい古典派に対応して発展した経済学の一学派である。

                                               

表券主義

表券主義 (ひょうけんしゅぎ)とは、ある固有の国家がその国土内で財やサービスとの交換を可能とするために発行し、法律によって税の支払いなどを唯一認める貨幣の内在価値を表すという主義のこと。 対義的には金本位制などの金属主義がある。

                                               

フェミニスト経済学

フェミニスト経済学 は、経済学と経済の重要な研究であり、ジェンダーを意識した包括的な経済調査と政策分析に焦点を当てている。 フェミニストの経済研究者には、学者、活動家、政策理論家、実務家がいる。 多くのフェミニスト経済研究者たちは、 ケアワーク、パートナーによるDV問題など、経済学分野で無視されてきたトピックや、経済の有給部門と無給部門の差異など、ジェンダー効果及び作用の統合を通じて改善できるであろう経済理論に焦点を当てている。 他のフェミニスト研究者たちは、 ジェンダーエンパワーメント指数(GEM)などの新しい形式のデータ収集と測定、および潜在能力アプローチなどのジェンダーを意識した理論に取り組ん ...

                                               

ポスト・ケインズ派経済学

ポスト・ケインズ派経済学 (英: Post-Keynesian economics )とは、ジョン・メイナード・ケインズが著した『雇用・利子および貨幣の一般理論』をもとにして、ミハウ・カレツキ、ジョーン・ロビンソン、ニコラス・カルドア、アバ・ラーナー、ピエロ・スラッファなどの影響を受けて発展してきた経済学の学派である。

                                               

マネタリスト

マネタリスト (英: monetarist )は、マクロ経済の変動において貨幣供給量(マネーサプライ)、および貨幣供給を行う中央銀行の役割など、経済のマネタリー(貨幣的)な側面を重視する経済学の一派およびその主張をする経済学者を指す。 貨幣主義者 または 通貨主義者 とも訳される。マネタリストの理論および主張の全体を 貨幣主義 あるいは 通貨主義 または マネタリズム (英: monetarism )と呼ぶ。

                                               

マルクス経済学

マルクス経済学 (マルクスけいざいがく、英: Marxian economics )は、カール・マルクスの主著『資本論』において展開された、諸カテゴリー及び方法論に依拠した体系である。 マルクスは、アダム・スミス、デヴィッド・リカードらのいわゆるイギリス古典派経済学の諸成果、殊にその労働価値説を批判的に継承し、「剰余価値」概念を確立するとともに、その剰余価値論によって資本の本質を分析し、同時に古典派経済学の視界を越えて、資本主義の歴史的性格をその内的構成から解明しようとした。

                                               

労農派

労農派 (ろうのうは)は、戦前の非日本共産党系マルクス主義者集団。1927年創刊の雑誌『労農』に依ったので、こう呼ばれる。日本資本主義論争において講座派と対抗した経済学者、最左派の無産政党に拠った社会運動家、「文戦派」のプロレタリア文学者などからなる。

                                               

ローザンヌ学派

ローザンヌ学派 (ローザンヌがくは、英語:Lausanne School)は、一般的には、レオン・ワルラスに始まり、ヴィルフレド・パレート、クヌート・ヴィクセル、グスタフ・カッセルに受け継がれ、精緻な数学的手法を駆使することを特徴とするミクロ経済学の中核をなす経済学者の一派。ローザンヌ大学が研究の拠点だったことからこう呼ばれる。なお、パレートは主義・主張を超えた経済現象の非主観的認識論に傾き、ワルラスによって指名された直接の後継者ではあるけれど、ワルラスの社会主義的理念ないし思想を嫌い、両者の関係は必ずしも良くなかった。パレートから広がる系列とは別に、ワルラスの社会・経済思想に配慮した研究は、ローザンヌ大 ...