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ⓘ 主辞 (英: Head )は、計算言語学および 計算音楽学(英語: Computational musicology ) の用語である。 ..




                                     

ⓘ 主辞

主辞 (英: Head )は、計算言語学および 計算音楽学(英語: Computational musicology ) の用語である。

                                     

1. 概要

主辞ヘッドとは階層構造において上位階層を形成する際に中心的な役割を果たす下位階層が存在するという考え方である。主に自然言語や調性音楽の分析に用いられる。

                                     

2. 計算言語学における主辞

計算言語学の場合、主辞駆動句構造文法において主辞の概念が用いられ、「主辞」のほか「主要部」、「ヘッド」といった訳語が用いられる。

「主辞素性原理」を始めとする種々の規則が定義されており、主辞が親カテゴリーに重要な情報を受け継いでいる右図参照。主語や目的語、補語に対する動詞、また、冠詞に対する名詞などが主辞となり得る。

自然言語の句構造はヘッドを有する構造であり、自然言語の文法が単純な文脈自由文法と異なる証左と考えられている。

                                     

3. 計算音楽学における主辞

計算音楽学の場合、旋律構造解析および和声構造解析で主辞概念が用いられている。旋律構造解析では、生成音楽理論において主辞ヘッドが導入されている。和声構造解析においては、主辞駆動句構造文法を援用した理論において主辞が用いられる。

                                     

4. 参考文献

  • en:Carl Pollard, en:Ivan Sag 1987: Information-based Syntax and Semantics. Volume 1: Fundamentals. Stanford: CSLI Publications.
  • 平賀 譲「計算の視点から音楽の構造を眺めてみると: 音楽理論の諸相--伝統的音楽理論と認知的音楽理論」『情報処理』第49巻第8号、情報処理学会、2008年8月、 993-1000頁、 NAID 170000054970。
  • 東条 敏「計算の視点から音楽の構造を眺めてみると: 音楽と言語の構造認知」『情報処理』第49巻第19号、情報処理学会、2008年9月、 1099-1105頁、 NAID 170000055006。
                                     
  • 主辞 駆動句構造文法 英: Head - driven phrase structure grammar, HPSG は Carl Pollard と Ivan Sag が開発した非派生的生成文法理論である 1985年 一般化句構造文法の直接の後継である HPSG
  • 備えるべき3条件の理論を厳密化し 論理的に必然的な関係を同一性と因果性の2種に限定し 否定的推理の理論を完成し 陳那の唯名論的概念論をより発展させ 主辞 しゅじ と賓辞 ひんじ との遍充 へんじゅう 関係の相違に基づいて肯定命題を3種に分かつなど 画期的な業績をあげた 唯識派 陳那 因明 ラトナーカラシャーンティ
  • entry という 語彙目録は辞書 じしょ とも呼ばれる 語彙目録は 文法で一般化できない雑多な情報 例外的な情報が蓄積されている部分と考えられてきたが 語彙機能文法や 主辞 駆動句構造文法のように 受動態の現象を語彙目録の中で扱う理論も存在する 語彙を抽象化 一般化して扱うかどうかは 言語学の分野によりさまざまである
  • 言葉が文の要素であるように 概念は命題の要素である 概念が言葉で表現されたものを名辞 めいじ という ひとつの命題として AはBである とした場合に A を 主辞 B を賓辞という 特に抽象名辞 抽象概念 は 言語や数字や記号で現実世界を表す または現実にないものをあるものとして存在させるために表現する手段である
  • が自然言語処理で扱われていたりする ため 適宜同書を参照されたい 文法枠組 理論 文脈自由文法 確率文脈自由文法 木接合文法 組み合わせ範疇文法 主辞 駆動句構造文法 構文解析アルゴリズム CKY法 アーリー法 チャート法 最大全域木法 シフト 還元法 言語解析 構文解析 深い構文解析 意味解析 格解析
  • という句にできる 日本語の場合も 語順の違いなどはあるがほぼ同じように分析できる 句は それを文のほかの部分につなぐ語を含み これを主要部または 主辞 head という 英語では主要部は句の最初の単語であることが多い 日本語では普通最後の単語が主要部になる 句はその主要部のタイプによって分類で
  • は生成文法に対する反応のひとつとして生まれた 実際 GPSGでの文脈自由文法への記述能力の拡張は変換を冗長にすると言われている GPSGでの文法的な発明の多くは 主辞 駆動句構造文法へと受け継がれた Gazdar, Gerald Ewan H. Klein, Geoffrey K. Pullum, Ivan A
  • 素性構造 そせいこうぞう 英: Feature structure とは 一般化句構造文法 主辞 駆動句構造文法 語彙機能文法といった形式文法において 属性 素性 と値の対の集合を意味する 例えば 数 という属性には 単数形 という値が対応する 属性値は不可分 LISPのアトムのようなもの 前述の
  • wh移動 英語などで疑問詞が文頭に出る現象 において 島 従属節など から摘出しても付加詞ほどの逸脱性を示さない 主辞 内在関係節は項位置にのみ生起可能である 語彙要素Xの項は 統語的にその語彙要素の最大投射XP もしくはX 投射 の外側に生起する外項と内側に生起す
  • 主要部 しゅようぶ 英 head は 言語学において それを含む句の統語論的な性質 役割を決定する語 主辞 しゅじ とも 例えば 名詞を主要部とする句は名詞句 形容詞を主要部とする句は形容詞句 動詞を主要部とする句は動詞句として機能する 本項では 主要部と同様に複合語の意味論的なカテゴリを決定する語幹についても述べる
  • 研究の主な目標は 計算言語学が求める形式主義的な確かさで効率的に構文解析可能であると同時に 言語学が求める深い文法のモデルを構築することである 主辞 駆動句構造文法 HPSG 木接合文法 Glue意味論 選択体系機能文法 Lexical Functional Grammar Home Page