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ⓘ 地球科学 (ちきゅうかがく、英語: earth science 、 geoscience )とは、地球を研究対象とした自然科学の一分野であり、その内容は地球の構造や環境、地球史など多岐にわ ..




地球科学
                                     

ⓘ 地球科学

地球科学 (ちきゅうかがく、英語: earth science 、 geoscience )とは、地球を研究対象とした自然科学の一分野であり、その内容は地球の構造や環境、地球史など多岐にわたる。近年では太陽系に関する研究(惑星科学)も含めて 地球惑星科学 (英語: earth and planetary science )ということが多くなってきている。 地学 (ちがく)は地球科学の略称である。

                                     

1. 学史

ギリシャ時代では、地球に関する研究は石炭の発掘と密接に関係していた。18世紀では地質学が発達・確立した。しかし比較的進歩は遅く、19世紀の終わり頃から地球物理学や地球化学が発展した。1960年代にプレートテクトニクスが発達した。しかしながら地球に関してはまだ解明されていないことが多い。また、近年、関心が高まった環境問題、地震予知、火星探査などに直接関わる分野として注目され始めている学問である。

地球科学あるいは地球惑星科学は、ひとつの学問体系というよりは地球に関する様々な学問分野の総称であり、地質学・鉱物学・地球物理学・地球化学などに細分化されている。またその研究対象も、分野によって大気圏・表層環境・生命圏・地球内部・太陽系など多様である。

                                     

1.1. 学史 日本における学史

例えば地質学分野では、江戸時代「奇石」(特徴的な形態や性質を有する石)に興味を持つ趣味が本草学者や民間人(木内石亭、木村蒹葭堂、平賀源内など)に広がったとされる。これは、地質、鉱物、古生物学的な側面のみならず、医薬や芸術などの広い分野からの視点も含まれたものであったとする研究がある。

明治時代に西洋地質学が導入されると奇石趣味は前近代的として否定された。以降は地質、古生物、鉱物学的な側面のみが研究対象となり現在に繋がった。明治期から大正期までは桜島や磐梯山などの顕著な火山噴火や1891年濃尾地震や1923年大正関東地震などの地震災害によって関連分野が広がると共に発展し細分化されていった。

堆積学(地層学)分野の研究は、1920年代後半から1930年代にかけ発展し国際的な評価を得ていた。1951年には堆積学分野の学会誌『漣痕』が刊行された。

                                     

2. 地学

地学 (ちがく)という言葉は、幕末に geography の訳語として提唱されたものであるが、明治になって geography を「地理学」、 geology を「地質学」と訳すのが普遍的になった。

広義には「地球科学」とほぼ同義に用いられることがある。

                                     

3. 分野

以下に、地球科学あるいは地球惑星科学と総称される主な研究分野を挙げる。これらは必ずしも独立の用語ではなく、同義あるいは互いを包括する語として用いられることが頻繁にある。

  • 大気物理学
  • 海洋生物学 biological oceanography, marine biology
  • 構造地質学 structural geology
  • 雪氷学 glaciology - 水の固体状態に対する総合総合/学際分野
  • 惑星科学 planetary science
  • 地域地理学 - 地誌学のうち自然について研究するもの
  • 古生物学 paleontology
  • 地形学 geomorphology, topography
  • 自然地理学 physical geography
  • 気象学 meteorology
  • 地球電磁気学
  • 堆積学 sedimentology
  • 地震学 seismology
  • 気候学 climatology
  • 海洋物理学 physical oceanography
  • 地質学 geology
  • 鉱物学 mineralogy
  • 地球環境科学 - 地理、地形、地質、海洋などなどの総合/学際分野
  • 岩石学 petrology
  • 地史学 historical geology
  • 土壌学 pedology, soil science
  • 海洋化学 chemical oceanography
  • 水文学 hydrology
  • 海洋地質学 marine geology
  • 鉱床学 economic geology, science of mineral deposit
  • 地球工学
  • 大気化学
  • 海洋学 oceanography
  • 地球物理学 geophysics
  • 層序学 層位学、 stratigraphy
  • 惑星地質学 planetary geology
  • 地球化学 geochemistry
  • 測地学 geodesy
  • 火山学 volcanology


                                     

3.1. 分野 関連分野

  • 土木工学 civil engineering
  • 天文学 astronomy - 宇宙物理学(天体物理学、 astrophysics ) - 宇宙科学 space science
                                     

4. 参考文献

  • 関口, 武、伊藤, 久雄『くわしい地学の新研究』洛陽社、2003年。 ISBN 4-8442-0011-9。
  • 鹿園, 直建『地球惑星システム科学入門』東京大学出版会、2009年。 ISBN 978-4-13-062714-6。
  • 西村, 祐二郎『基礎地球科学 第2版』朝倉書店、2010年。 ISBN 978-4-254-16056-7。
  • 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2。
  • 『新版 地学事典』 平凡社、1996年。 ISBN 4-582-11506-3。
                                     

5. 関連項目

  • 天文学、Portal:天文学
  • 国際地質科学連合、日本地球惑星科学連合
  • 地理学 - 自然地理学、Portal:地理学
  • 地球科学者、古生物学関連人物一覧、気象学者の一覧
  • 地球科学に関する記事の一覧、気象学・気候学に関する記事の一覧
  • 理科#地学
  • 気象学、Portal:気象と気候
                                     

6. 外部リンク

  • 産総研 地質調査総合センター / Geological Survey of Japan, AIST”. 2011年2月15日 閲覧。
  • 日本地球惑星科学連合 Japan Geoscience Union”. 2011年2月15日 閲覧。
  • International Union of Geological Sciences IUGS”. 2011年2月15日 閲覧。
  • 日本大百科全書ニッポニカ地球科学 - コトバンク